「ノルウェイの森」のレイコさん。

一生忘れないような出会いや時間は、

人生のほんの一瞬にあるのではないかと最近よく考える。

 

ジョンとポールだって、

本当に2人で仕事をして世界を魅了したのは

ほんの10年ほど。

 

ポールはもう70代の後半だが、

そのたった10年をどう思い出すのだろうか。

 

風立ちぬ」の二郎と菜穂子も、

本当に一緒にいたのは数年間。

 

零戦を作り上げたのも、

そんな出会いがあったからかもしれない。

 

ワタナベと直子だってそう。

 

ノルウェイの森」については、

レイコさんの気持ちになって物語を考えることが多い。

 

レイコさんがワタナベと直子と過ごした時間はほんのわずか。

レイコさんがその後何歳まで生きるのかはわからないけれど、

それは青春時代の多感な時代でもなく歳を重ねた中でのほんの一瞬の時間。

 

でも、レイコさんは時々、散歩をしてたり、誰かと話したり、

眠りに落ちるほんの少し前に、2人のことを思い出し、

生涯、2人のことは忘れることはないだろう。

 

人との出会いはほんの一瞬。

今いる場所で出会う人も、人生という長い時間で見ると、

一緒にいるのはほんのわずかな時間だ。

 

そんな中でも、一生忘れない出会いや時間、

一生にわたって自分の人生に影響を与える出会いがあるかもしれない。

どんなに短くても、風のように駆け抜けるような時間でも、

生涯を通して思い出す出会いは目の前にあるかもしれない。

 

だから、たとえそんな人たちと過ごす時間が短くても、

自分が忘れない限りその出会いは意味があるのだと思う。

 

だからこそ、長くは続かない今この瞬間を、

忘れないようにしっかりと過ごさないといけない。