ワークライフバランスについて思うこと

「ワークライフバランス」。 ここ数年でこの言葉を聞く機会が非常に多くなった。 広義の意味において、この言葉は「仕事だけではなくプライベートも充実しましょう」という視点に立つ。 「モーレツ社員」という言葉が象徴するように、戦後以降の日本において…

学生時代に稼いだお金は学生のうちに使い切るべきだよという話。

学生時代に一番長い時間を過ごしていたのは、間違いなくバイト先だと思う。ファーストフード店で大学1年の6月からバイトを始め、卒業までの4年間、1ヶ月ほど抜けた時期などはあったけれど、ずっと働き続けていた。目的は明確で、とにかく遊ぶお金が欲しかっ…

「 今ではないいつか」にわかるということ

今はわからないだろうけど、いつかわかるときが来る。」 親や学校の先生、仕事先の上司など、言われた場面を思い出すとキリがない。 いつもそのセリフを聞いたとき、「ああ、またこれかよ」と思うのが常だ。「そんなの知らねえよ」と。 でも最近、この言葉が…

双子の兄弟について。もう一人の自分が目の前にいること

僕には双子の兄がいる。一卵性の双子の兄弟で、子供の頃から同じ服を着て、同じものを食べて、同じものを見て育ってきた。高校からは別々の高校に通い、別々の大学に通った。大学2回生になった時に、隣の県の大学に通っていた双子の兄は家を出て、それ以来5…

沢木耕太郎「深夜特急」、旅を神聖化する者たち

深夜特急の6巻を全て読みきった。2巻目だけ全部読んだような読んでいないような曖昧な記憶であるのだが、とにかく2年くらいかかって全部読み切ったということになる。 スペイン巡礼で知られている作家の小野美由紀が、学生時代にこれを読み、世界一周をする…

辻村深月「朝が来る」で描かれるテーマについて

1年くらい前に買ってからずっと読んでいなかった本を読んだ。辻村深月著「朝が来る」。 淡々と書き連ねられる文章に、取材の綿密さ、心情描写の緻密さが浮き彫りになる文章。一気に読んでしまえるほどに引き込まれた。 特別養子縁組制度を利用して、生まれた…

大人とジブリの付き合い方

ジブリ映画を熱心に観るようになったのは大学生になってからだ。子供の頃の自分にとってアニメとは、金曜日の夜に放送されていた「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」ぐらいで、それ以外のアニメにはあまり興味を持つことはなかった。 僕の世代はまさに「…